夏着物とゆかたの違い
- 美郷 脇
- 8月7日
- 読了時間: 2分
先日、あるところでお話していたときに、着物に詳しくない方から
「夏着物と浴衣ってどう違うんですか?」
と聞かれました。
いつも、着物がお好きなお客様とお話しているので、最近の一般的な感覚を
思い知ることになり、改めて考えてみました。

まず、参考にこちらは夏の小紋と紬です。

こちらが浴衣です。
右が絹紅梅。
左が注染のコーマ地の浴衣。
私が考えてみた定義というか違いです・・・
着物は
*素材が、絹や上布と言われる高級な麻織物、もう少しお値ごろの麻の縮など、
それからポリエステルなどの化学繊維もあります。
*着るときに長襦袢を着て、足袋も履く。
*結婚式やお茶席などフォーマルなお席にも、ちょっとしたお出かけのカジュアルな場面でも着ます。
浴衣は
そもそもは湯上りに着る物、寝間着だったものが最近は夏のファッションのアイテムの一つとして着られるようになったと思います。
*素材は主に綿、綿麻、ポリエステル、それから絹紅梅など絹の入ったものもあります。
*着方は、主に下着はつけますが長襦袢なしで、素足に下駄。
*フォーマルな場所には着ません。あくまでカジュアルなシーンで。
と、大まかにまとめました。
が、最近は、注染の紺白の本来の浴衣らしい浴衣の他、竺仙のお品で言うと写真右の絹紅梅、奥州小紋など着物に近い染め方をしている浴衣は、半衿を付け足袋をはきお太鼓を結んで、夏の着物風に着られる方も増えました。
そして、最近の暑さで、私たちも絹の着物に比べたらお手入れが楽なこういう高級浴衣、
着物に近い浴衣をカジュアルな夏の着物としておすすめしています。
本来の浴衣として着る場合も、帯どめをしたり帯揚をしたりする着方も広まって、着物に近寄ってきています。
こんな感じなので、一見は夏着物と浴衣は見分けがつきにくくなっているかもしれませんね。
私の考える夏着物、浴衣の違いでした。
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